未病は、東洋医学の概念である。東洋医学と近代西洋医学の大きな相違は、西洋医学が、物理学を土台とした医学であり、疾病に対しての対症療法で治療にあたるのである。保健も同様に全体の管理をするとしても根底が物理学的保健管理であり、各疾病が発症しないための保健である。
しかし、未病いわゆる東洋型保健管理は、体の局所ではなく心身の全体を観て管理をするところに大きな相違がある。
特に、未病には「気」という概念が存在し、病気は、気を患うと考えられている。「気」古い概念なために迷信的「気」も存在するが、「気」を「気持ち」と訳せばストレスのことになる。疾病の原因が全てストレスから来ると解釈することもできるであろう。
ストレスが溜まれば、暴飲暴食の原因となることがあり、睡眠の障害にもつながる。運動をする余裕すらなくなることすらある。そう考えるとストレスが全ての疾病の原因となることもか考えられる。
未病管理すなわち東洋型保健システムの励行は、心身全体を常に監視し、ストレス対策としてストレスを除去し健康を維持することである。
従来の保健にはないストレス管理を中心とし、心身の全体を監視する保険を励行することにより発症を防ぎ健康寿命を伸長させるのである。